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2019年7月10日(水) 東京入国管理局 面会記録

東京入管 7月10日面会記録

 

 

 

Zさん アジア出身

 

7月24日に、被収容者と視察委員会との面接があるので、

入管が被収容者の中からその面接希望者を募っている話を聞かせてくれました。

収容所内の食事だとか環境だとか医療とか、収容所内の運用に関することについて、視察委員会が被収容者から直接意見を聞くための面接です。

 

 

仮放免、難民認定申請や在留特別許可については面接の対象外であり、もしそれらのことについて話そうとしたら、面接を終了させられるそうです。

Zさんは申し込みをする気はないとおっしゃっていました。

 

「本当の大事な話はできない。意味ないから、申し込みはしない。」

「前に(視察委員と)面接した人の話を聞いた。話をしても、この一年で食事は悪くなっていくばかりだった。半年前はベントウにみそ汁と醤油がついていた。みそ汁にご飯を入れて食べることもできた。今はソースとお茶だけ。

今はみそ汁も醤油も、ファミリーマートで買うしかない。

ベントウの値段はどんどん安くなってるみたいだ。おかずも少ない。

入管職員は『自分で(ファミリーマートで)買うか、母国に帰って食べたいものを食べたらいい』と言う」

 

「申し込みをした人の中から、入管があまり文句を言わない人を選んで、視察委員と15分面会させる。視察委員は入管のトップの方の人。ボランティアとの面会は20分で、家族は30分。視察は15分。収容所内の(環境改善の)話をするだけでも時間が足りない。15分じゃ何も話せない」

 

「国会議員が来ることもある。その時も15分くらい。あまり話はできない。

国会議員が面会に来るときは、その議員が誰と面会するかを決める。だから入管が文句の言わなさそうな人を選んだりとかはない」

 

「6月にハンストでナイジェリア人が死んだんだよね。ご飯を食べなかった人は、申し込んでいた仮放免の結果がダメだった。仮放免が却下されてから、ブロックを変えられた。今どこにいるかわからない」

 

仮放免を却下され、ハンストを行っている方がたくさんいます。

https://twitter.com/SYI_pinkydragon/status/1154446750247075840

 

「食事以外で(収容所内で)悪くなったこと……ここに入れられること自体がとても悪い。いつ出られるかわからない。それが辛い。カレンダーがあっても、今がいつかわからないし、いつ何があったかもわからなくなる……」

「自分が申し込んでいる仮放免の結果がなかなか来ない。2カ月以上になる。そろそろ出てもおかしくないんだけど。

ここに入れられてから、入管の実習生の担当者からの、実習生に関するインタビューに応じた。そこで自分が話したことを開示請求している。その書類もちゃんと出してほしい」

 

また、再三言われていることではありますが、入管で行われていることをチェックする第三者機関がないというのは、本当に本当に大きな問題です。

 

※http://www.immi-moj.go.jp/newimmiact/q_a_details5.html#q5-2

入国者収容所等視察委員会は、一応は第三者機関ですが、第三者機関としての役目を果たせているのか疑問です。