今回の面会について
5月8日、#FREEUSHIKU 有志は品川の東京入国管理局で女性の収容者に面会した。面会を待っている部屋でも、様々なことを見聞きした。記者やライターは入管に面会聞き取りできないことになっているという情報を得たり、中に入っている夫が職員に殴られ「懲罰」を受けているという日本人妻が申し入れをしている場面に出くわしたりした。本来は「保護房」なのだが、職員も収容者も「懲罰」と言うことが多い。収容者からは、「スペシャルルーム」と呼ばれることもある。なお、今回は女性の収容者に2人しか面会出来なかったが、2人目の方との面会では、始まってたった1分で職員が打ち切りに来た。状況を説明して、その後、約15分の面会を行うことが出来たが、非常に恣意的な運用姿勢、杜撰さを職員から感じる。以下は、その後面会に応じてくださった方々が語ってくださった状況の記録である。今回の記録は、ご本人の言葉をほとんどそのまま記している(面会した#FREEUSHIKU 参加者側のコメントは、括弧内に記した)。ご本人の意志で、お名前を一部表記する場合もある。
面会記録
サチーニさん(スリランカ、女性)
仮放免の申請をしているけれど、まだ許可されない。入管内では治療できない酷い手足の病気を外に出て治療する必要があって、仮放免は近々許可されそうだと思う。「帰れ、帰れ」と職員に言われる。そういう事を言うとき、職員はネームプレートを手で隠しながら言う。昨日は友達が言われたけれども、言った職員はネームプレートをつけていなかった。食事が食べられないほどまずくて、つらい。食事を改善してほしい。(サチーニさんは、仮放免で外に出ている友達の事を心配していた。)
Aさん
ハンカチの差し入れありがとう。面会はクリスチャンの宗教系の人がたまに来るだけ。(Aさんもクリスチャンである。)昨夜の「弁当」は、玉ねぎと何も味の付いてないパスタで、夜中とても気持ち悪くなった。まだ気持ち悪いので、朝から何も喉を通らない。服薬の為にビスケットを1枚食べたきり。「弁当」を変えて欲しい。食べると気持ち悪くなる。血圧がとても高い。いつもめまいがある。職員に訴えると氷まくらを渡されて寝てろと言われるけど、横になると余計に酷くなる。以前診断書を提出したけれど、担当者は何も出来ない、医師に診てもらえない。以前、一回だけ外の病院に行った。その時はとても心臓がドキドキドキドキして苦しかった。医師からストレスと言われたその診察時に高輪病院の医師から暴言を受けた。「国へ帰れ」「国は面倒をみるわけにはいかない」などと言われた。(Aさんは私達に、「息子や娘が3人居るからその子達が私の面倒を見る、国に面倒かけない」と言っていた。そのような事を言わせてしまい、情けない。面会者が外に居る息子さんとの連絡を取ることについても、Aさんと話し合った。)
公開日:2018年5月8日
文責:#FREEUSHIKU 2018年5月8日面会・参加有志一同