【#ケニア・ウガンダのLGBT難民にサポートを】

【検索サイトからこちらのページに辿り着いた方へ】このキャンペーンの概要、ケニアやウガンダの現状、カンパの送り先などについては、こちらのページで詳しく紹介していますので、まずはそちらをお読みください。

ケニア・ナイロビのLGBT難民シェルター代表のモーゼス・ムバジラ。ウガンダの首都カンパラで生まれ育ち、後に難民となりケニアのカクマ難民キャンプへ。そこで難民キャンプ初となるプライド・パレードを開催するなどの活動を繰り広げるも、何度もヘイトクライムのターゲットとなり、ナイロビに移住。シェルターを設立。

ルワンダ出身のゲイ難民のクリス。長年の路上生活をしていましたが、シェルターにやって来ました。2019年から腸閉塞を患い、食べ物を食べてもすぐに吐いてしまい、夜は嘔吐のため寝られない日々が続きました。日本と韓国から得たカンパで手術を受けましたが、薬石効なく今年3月11日に亡くなりました。まだ22歳でした。

ナイロビから1000キロ近く離れた、ウガンダ国境に程近いカクマ難民キャンプに暮らすゲイカップル。ヘイトクライムで重傷を負い助けを求めてきました。モーゼスが迎えに行ってナイロビのシェルターに連れてくることにしていましたが、急に姿を消してしまいました。身の回りのものはそのままだったことから、ヘイターに拉致されておそらく殺害されたのでしょう。

シェルターで飼っているパブロとクーガー。生まれた子どもは立派に育ててペットや番犬として販売してシェルターの運営資金にします。クーガーはヘイターから毒殺されかかりましたが、一命を取り留めました。

4月19日、警察から出頭命令が出ました。何者かがシェルターに「トランス女性がいる」と密告したためです。トランス女性は有罪となれば最高で懲役21年。そして翌々日、警察の家宅捜索を受け、シェルターのファミリー32人(当時)のうち、16人が逮捕されました。トランス女性2人はあらかじめ別の場所に避難させ無事でした。

16人全員が留置所に入れられました。このように横になるスペースすらありません。警察は、シェルターのファミリーの釈放と引き換えに1人あたり数千円から数万円の賄賂を要求してきました。1人を除いては釈放を勝ち取り、最期の1人のジェンバが完全に自由になったのは7月6日。36万円の賄賂と引き換えに。

シェルターのファミリーのアシラフは4月28日、Grinder(ゲイ用出会い系アプリ)でマッチングした誰かに会いに行きました。しかし、瀕死の重傷を負って帰ってきて、翌朝帰らぬ人となりました。ヘイターがヘイトクライム目的で彼をおびき出したのでしょう。

シェルターではなく、ケニア第2の都市モンバサの路上で暮らしセックスワークをしつつ、6人のトランス女性難民のケアをしているメリッサ。LGB(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル)の扱いと比べてトランスジェンダー、中でもトランス女性の扱いは極めて酷く、逮捕されれば最高で21年の懲役刑が科せられます。それをネタに脅迫され、様々な暴力を振るってきます。詳細は口にするのもおぞましいほどです。

なお、シェルターにトランス女性がいないのは、今年4月に警察の家宅捜索が行われる前に危険過ぎるという理由であらかじめ逃がせた上で、しばらく別の家に泊まらせてもらい、今はトランス女性だけがいるシェルターに移ってもらったからです。トランス女性がいれば、他の難民がリスクを負うことになることから、苦渋の決断を決断を迫られました。