・Lさん 南米出身
・Bさん アジア出身
Lさん南米出身
「昼間はココアとかコーヒーとか、青汁を飲んでる。夜は薬を飲むために少しだけ食べる。
新しくハンストを始めたネパールの人は、飲み物もあまり飲まないの」
「ハンストをすると言ってたブロックの女性達は、結局しないみたい。難しいことだから…。始めるだけでもすごく大変。
(ハンストをはじめても)自分へのチャレンジになっちゃった感じがする。
諦めるのも難しい」
「(ハンストしてる女性が集められてるブロックの5の部屋は)カメラがあって、職員がずっと見てる。男性職員が見ることもあるから、着替えをする時は気をつけてとか言われる。見なきゃいいじゃない。女性職員だけが見るようにするとか。カメラでずっと監視するなんて、罰してるのと同じ」
「ここで起きてることは絶対いけない。入管職員は、「待ってて、待ってて」とか「ハンストをするとイメージ(心証)が悪くなって、出られる可能性があっても(ハンストをしたせいで)無くなる」とか、「帰れ、子どもと一緒じゃなくてもいい」とかばかり言う。つかれちゃう」
「できることは全てしてきた。どんなに説明しても、(私の人生は)無視される。私のことをきちんと見てほしい」
「(ハンストをしてる人は)フリータイムを減らされてるの。12時~13時と16:30~17:30の2時間だけ。ハンストをする前から、フリータイムにあまり出歩いたりしなかったけど、前は友達が訪ねきたりしてくれた。今はそうできなくなっちゃって寂しい」
「今、面会室のこっち側(収容所側)の通路のエアコンが切られてるんだけど、そっちは?そっちはエアコンついてるのね…。たまにエアコンを切られるのよ」
「差し入れ?いらない。本は、前に差し入れてもらったのをまだ読んでるし、今の部屋は狭くて場所もあんまりないの。ココアやコーヒーは入れられない。青汁だけ。
サプリメントは、ブランドによって入るか入らないかが決まってる」
「Jさんはブロックを変えられた。ほかのブロックだと思うけど…(あるブロックでした)
前にいた時に、一緒だった時期があるの。今私がいる部屋は、私が来る前はJさんもいたのね。彼女が使ってた場所を私が使ってる。彼女と面会したら、よろしくと伝えて」
「前Lady boy(トランスジェンダー)が収容されてたの。最初は男性だと思われてたけど、胸があるのがバレたんだって。3人部屋にひとりで入れられてた。他の女性達と接触しないようにさせられてたみたい」
1階受付で、トランスジェンダーについて質問してみましたが、個人情報については答えられないと言われました。
Bさん アジア出身
この日はBさんがハンストをはじめて、ちょうどひと月目でした。
「新しくハンストをはじめたアジア人はGさん。二週間前くらいにはじめました」
「(ハンストをはじめてから)体が弱い。血圧も低い。病院へ行ったら貧血だって。胃薬も出してもらった。青汁を飲んでるので、薬も飲めるみたいです」
「あるブロックは、冷房の問題で今は閉鎖されてる」
「昨日(一昨日?)の夜にEさんと一緒に呼び出されて、あなたたちはブロックチェンジですと言われた。それで、Eさんは変わらないのに、私だけ違うブロックに入れられたの!
なんで私だけですか?さびしいー」
「部屋でもひとりで、フリータイムも(他の収容されている人たちと時間をずらされているので)ひとり。本を差し入れてくれたら嬉しいです。母国語と英語なら大丈夫」
「(ハンストで)外に出た人いますか?職員は、ハンストすると出られる可能性が低くなるって。 なんでこんなに(収容)長いですか?今は、難民(に対する扱いが)厳しい…」
「この間、精神科の診察を1時間受けました。抗不安剤と睡眠薬を出すと言われたけど、断りました」
面会者「個室にされたのは、ひとりになったら(ハンスト)やめるかな、と入管職員が考えてるってことですか?」
「そうです。(ハンストしてる女性の中で)一番強いのはEさん。……なのに、私がひとりにされちゃった。どうして??」
「前は(病院へ行くための)アプリケーションを書いても、病院へ行くのは難しかった。ハンストをはじめてからは、アプリケーションを書かなくても、具合が悪くなると外の病院に連れて行くようになりました。血液検査とかしました」
「(入管のここ数年の)汚いやり方。オリンピック関係あるのかな?
(入管に収容されてる)みんなかわいそう。本当に病気でも関係ない。こんなことをするのは、たぶん、外国人嫌いのせい…」
「ほんとにさびしい。私だけひとり。なんで私だけですか」
Bさんは茶目っ気たっぷりに話してくれていましたが、ひとりきりにされたことについては、本当に寂しそうでした。
孤立させることで精神的に折ろうとする、入管のやり方は酷すぎます。
Pさんがおっしゃっていた、トランスジェンダーの人は、もう帰国してしまったそうです。
メンバー
OとHが面会