· 

2019年8月21日 東京入管面会記録

Lさん 南米出身

 

「調子はどう?私?うーん、心が変な感じ。心臓の鼓動がバクバクいう時があるの。

血圧は測ってる。職員は「大丈夫ですね」って言うだけ。昨日は117/79で119。今日は120/74に120だった」

 

「ハンストが一カ月過ぎた人は一人部屋に移されるみたいなの。一人部屋になったEさんは、今日病院へ行ってる。なんだか、肌のトラブルがあって、水ぼうそうかもしれないって。この中で水ぼうそうの人が出たら大変…。点滴もするみたい」

「別の面会ボランティアのグループが、入管の上の方の人たちと話をして、ハンストをしている人は外に出さないって言われたみたいなの。何か知ってる?同じ部屋でハンストしてるアジアの人が言ってたんだけど…。

東京入管の収容所内では、牛久のニュースを見てどうしたら出られるかをみんな考えてる。

ハンストを考えてる女性も多いから、東京入管でも牛久みたいに大きくなるかも。

牛久でハンストをしてる人たちは、2週間でまた捕まるのよね?ひどいよね……。

(入管職員は、ハンストしている人に健康のため売店で食べ物を買って欲しがってるけど)2年間いて、この中で買えるものは変わらない。カップラーメンやクッキーやオレンジ、リンゴくらい。カップラーメンばかり食べてたら身体がおかしくなるのに」

 

「面会ボランティアが来ることで困ることとかはない。ここで起きていることを、他の人にたくさん知ってもらう方がいい。必要なこと。日本はFREE、Human Rights、Women Rights、Children Rightsが無い。子どもたちのこと、家族のこと、どうでもいい感じ。

長崎の入管に友達がいて、たまに電話するの。長崎は面会ボランティアが少ないんだって。それで、8年も収容されてる人がいるって…怖い。そんなの無理」

 

「職員たちは、来年のオリンピックになったら忙しくなるって言ってる。オリンピックの時は、オリンピックを見るためと言って日本に来て、そのまま難民申請をする人が増えるから。その前に日本にいる外国人を減らしたくてこんなことをしてる」

 

「私は日本で子どもを産んで育ててきた。何も問題を起こしてない。なのにこんなに長く(2年2カ月以上)収容されている。私を見て、私みたいな人でも出られないなら、自分も出られないだろうって帰国を決める人がたくさんいる。そのために収容され続けてるの?と思うこともある。他の人を諦めさせるためにね。

 

山手線のある駅の駅前に新しいマンションが建ったの知ってる?私の家はその隣にあるの。ここから見える。家を眺めながら、帰りたいといつも思ってる。家族のいる家に帰りたい」

 

Pさんとの面会を終えてから、ハンスト中でカメラ付きの個室に隔離されていBさんに面会の申し込みをしましたが、直前に別の人が面会をはじめたようで、30分待ちと言われました。

なのでその間、少しの時間でも面会できるかも、とハンスト中であるブロックの一人部屋に隔離されてるAさんに面会を申し込んでみましたが、「会えない」とのことでした。

で、7階の待合室に出たら15時を回ってしまっていました…。

なので、この日面会したのはPさんだけです。面会したい人全員分の申し込みを最初にできた頃と比べたら、面会できる人は半数以下になってます※。

せめて、牛久のように面会申し込みができる時間が15時から16時になれば、ともどかしく感じています。

 

※面会の方式がかわり、ひとりひとり窓口で申請し面会室と行ったり来たりする必要がある方式になり、時間的なロスが出るようになっている

 

面会メンバー

Oさん

Hさん