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2019年8月27日 東京入管面会記録

8月27日時点の東京入管で、ハンストをしている女性は6名です。

 

Bさん アジア出身

バルトラータさんに、新宿で街宣をしたときに差し入れてもらった生理用品一袋と、以前save immigrants OSAKAさんから差し入れていただいた石鹸を一つ。

英語の本を2冊差し入れました。外国人収容所で起きている人権侵害を知ってくれる人が、少しずつ増えてきていることや、

新しく知った人からの差し入れだと伝えたら、喜んでくださいました。

 

「昨日の夜に、パンを少し食べたの。今朝はさつまいも。それでさっき部屋が変わった。そう急に。他の人もブロックチェンジしたみたい。体調はいまは大丈夫。ちょっとめまいがあるだけ。誰も出られないから、(ハンストを)あきらめた。

血圧のチェックはまだしてます。今はL-4の部屋にいます。4人部屋。東アジア人ひとりと、別の東アジア人ふたり。日本語で話ができるから大丈夫。でも、その東アジア人ひとりと、ふたりの内ひとりの人はもう帰ることを決めてるの。ひとりは2年半ここにいて、もうひとりは1年以上収容されてる。収容長いですよね……最近は帰る人が多いです」

 

「(ハンスト中、ひとり部屋に入れられていた時は)ずっと泣いてた。寂しくて。

だから大人数の部屋に移されたんだと思う。

職員は泣いているのを見て「大丈夫?どうしたの?ひとりだから?」とか「食べると良くなる」とか言ってた。担当は、「これから仮放免はもっと厳しくなる予定だし、ハンストは意味がない。身体を壊して、悪いイメージが付く。良くない」と。男性は何人か仮放免出てるみたいだけど、女性は本当に全然外に出られませんね…」

 

「在留特別許可のビザを貰って、働いて暮らしていた頃、ビザの更新はずっと6カ月毎だったのに、ある時4カ月に縮められた。そのビザが終わる前に、手紙と電話で呼び出されて、6階に連れていかれた。 いつもビザ更新で呼ばれる時は葉書なのに、なんで手紙と電話? 6階はオーバーステイの人が行くところなのに、なんで6階? と思っていたら、いきなり「あなたはオーバーステイです」と言われてそのまま収容された。私はビザを貰ってた。そのビザはまだ残っていたのに、どうして?

 

 

捕まって、もうすぐ3年3カ月になる。15回仮放免申請をした。今しているのが15回目。親戚のパートナーが日本人で、その人が身元保証人になっている。今までも身元保証人になってくれていたけど、全然ダメだった。

その人は入管から、「身元保証人になったら、働けない人を家に置いてずっと面倒を見なくちゃいけないんですよ。健康保険が無くて病院代もすごくかかる。奥さんにも良くない影響があるよ。奥さんのことだけ考えて、大事にした方がいいよ」と言われたらしいです。今出している仮放免申請がダメだったら、もう仮放免の身元保証人にはならないと言われています。別の夫婦も同じように言われて、もう身元保証人になってくれない。それからずっと(その親戚とは)話してない。ケンカになっちゃうから……。

入管は、保証人に「仮放免は出さないから(申請しても)無駄」と言っている。私が帰国するよう、姉夫婦たちに説得させようとしてる」

収容されている人の家族に、仮放免は出さないから母国へ帰るよう説得させることを、入管はよくしているそうです。

でもBさんは母国へ帰ると迫害を受けることを恐れています。

非常に不安そうにしていました。

 

Hさん 中東出身

ハンストを中止したことを、8月27日に確認しました。

 

ブロックのひとり部屋に移されていました。カメラは無いそうです。

ハンストを中止したため、8月26日にブロックチェンジになったそうです。

ハンストをはじめてから中止するまでカメラ付きのひとり部屋に入れられていた期間は44日間でした。

 

「食べることに決めた。でも食べると吐く。体調はすごく悪い。今朝も吐いた。マットレスやシーツが全部汚れた。食べても、食べたものが12時間後にはそのまま出てくる。胃の中で消化しない。消化してない状態で出てくる。吐くのは辛い。ますます身体が悪くなる。明日、明後日も食べて吐いたら、また食べないと決めている。

入管(の収容所は)身体の悪い人は入れないルール(なのにこんなに身体が悪くなっている自分は収容され続けている)。なんでルール守らない。自分たちで決めたルール。

入管は汚いことばかりしながら、「子どものために食べて」と言う……。

8月中旬は私の誕生日だった。家族がカードを送ってくれた。赤ちゃんが一歳になる。捕まってから生まれた子。親子面会(仕切りなしの部屋でできる面会)に来た時に、一度だけ抱っこした。

8歳の娘は電話する時に「パパに会いたい。いつ帰ってくる」と言う。何も答えられない。なんて言えばいい。

 

子どもがいる。家族への責任がある。

5カ月くらい前に、子どもが「父親がいない」と他の子どもに言われてケンカになった。娘は電話で、「パパを(他の子に)見せたいから来て。帰ってきて」と言っていた。

(父親が収容されていることで)娘も精神的に追いつめられて、病気になってしまった。今では特別支援学級に通っている。

 

ここ(収容所)でしていることは意味がない。人を病気にさせて家族をばらばらにするだけ」

「数か月まえ、5回目の仮放免申請を出した。いつもどうしてこんなに時間がかかる?

仮放免、待たせるだけ待たせてダメ。それで、もう一度仮放免申請をして、またすごく待たせる。これいじめじゃない? 日本の入管は世界一厳しい。日本人は優しいのに。なぜ」

面会者「終わりがないとストレスですよね」

「そうだよ。1年3カ月。人生とった。家族をばらばらにした。なぜこんなことを。悪いことはしていないのに。何も悪いことはしていないのに刑務所に入れられている。日本の中で生活させてほしい」

「歩けなくなって、一年くらいずっと車いすを使ってる。新しい車いすが最近増えた。

増えたけど、フリータイムの時は使えない。ずっと部屋にひとり。今は(ハンストをやめたので、フリータイムが他の人たちと一緒の時間になったため)たまに友達が来てくれる。でも動けないから、部屋でテレビだけ」

「奥さんが良い医者を見つけて、医者に見せたいから出してくださいという手紙を、二回入管に送った。一回目は奥さんが直接入管に送った。二回目は、奥さんが私に送って、届いたものを入管に提出した。どっちも返事がない。連れていかれる病院は入管と同じ。病院の医者は、「あなたの国に帰って治して」と言う。女性の医者。入管に来る医者と同じ人。入管の医者じゃない人に診てほしい。医者は入管の仕事じゃなくて、医者の仕事をして」

 

「面会ボランティアと弁護士が、法務省に牛久でハンストして外に出た人たちが2週間でまた捕まったことについて法務省へ申し入れをしたと聞いた。何か知ってる?詳しいことが分かったら教えてください」

ネットにHさんの話を出すときは、名前を出して問題ないとおっしゃっていました。

(念のため、マスキングをしています)

今日も服薬している薬について話してくださっていましたが、栄養ドリンクすら受け付けない、全く食べられない状態で飲んでも大丈夫な薬なのか、非常に気にかかります。